新潟県産モツゴ属のアイソザイムバターン

1996年 第41回水族館技術者研究会

展示課 ○加藤治彦、玄番孝哲
日本海区水産研究所  野口昌之

【目的】
新潟県に分布するモツゴ属 Pseudorasbora 2種、モツゴ P.parva とシナイモツゴ P.pumila pumila の種間及び種内の遺伝的形質の相異を明らかにする。

【方法】
県内の10地点から採集された24個体(モツゴ:3地点、11個体/シナイモツゴ:7地点、13個体)を用い、デンプンゲル電気泳動法により筋肉中の5酵素(AAT、CAT、GPI、IDH、PGM)についてアイソザイムパターンを比較した。

【結果】
1. AAT,CAT,GPIで、モツゴとシナイモツゴの間に明瞭な差が見られた。種の識別に有効であり、交雑種の検出にも有効である可能性がある。
2. IDHとPGMでは、全ての個体のアイソザイムパターンに変異は見られず、種間、種内で共通であった。
3.モツゴGPIのアイソザイムパターンは、他県の標本の分析結果(内山、1987)と異なった。地理的変異について検討の余地がある。
4.シナイモツゴの5酵素全ての泳動パターンは同じであり、遺伝的変異は見い出せなかった。