みどころ情報
ゴマフアザラシの死亡について
【死亡個体】
種名:ゴマフアザラシ
学名:Phoca largha
愛称:ピュア
性別:メス
生年月日:2007年3月29日マリンピア日本海生まれ
年齢:17歳
死亡:2024年9月26日
死因:急性心不全(9月26日解剖)
【経過】
ピュアは当館で2007年3月29日にホゴとセイコの間に生まれたメスのゴマフアザラシです。
2024年9月24日から、行動等に異常はなかったのですが食欲がなくなり、9月26日朝に急に体調が悪くなって死亡しました。
毎年、何日も餌を食べなくなることがあって心配することが多いアザラシでしたが、眼の上の眉毛のような模様がチャームポイントで、みなさまに親しまれていました。
「海の生き物なんでも相談室」回答集
※質問受付は終了しています。
毎年恒例、マリンピア日本海「海の生き物なんでも相談室」
今年は7/24~27 BSN新潟放送「工藤淳之介3時のカルテット」にて開設しました。
番組内では1日につき3問を厳選して回答しましたが、その他にもたくさんの質問をいただいておりますので
8/1~5の間、さらに1日3問ずつピックアップして掲載いたします。
8月はこのあともBSNラジオで生き物情報を発信します!
OAスケジュールはこちらからチェックしてください >2023夏ラジオ出演情報
番組ニックネーム | 質問 | マリンピア日本海の回答 |
くるぶしつよしさん 8/5new |
マリンピアの水槽には色々な魚が1つの水槽で飼育されている場所があります。閉館後はライトは消して暗くしているのでしょうか?夜間になると鱸などが鰯を捕食したりしていますか? | 閉館後は照明は消します。魚食性の強い大型魚は日中も小型魚を捕食します。夜間も活動するタイプなら捕食していると思います。 |
さっくんさん 8/5new |
なまこの口ってどこにあるんですか? | ふさふさの突起がある方が口です。 |
おりーぶさん 8/5new |
今から30年ほど前、当時信濃川傍にあった高校に通っていました。授業中ふっと見ると何かが?翌日の新聞で『アザラシ』だった事を知りました。その後も時々淡水である川に迷い込むアザラシがいますが、海水ではなく淡水でも生きて行けるのでしょうか? | アザラシは哺乳類ですので、海水魚と違って迷い込む程度なら淡水でも大丈夫です。 |
ちゃぴんさん 8/4up |
小学生の頃国語の授業であった(スイミー)のお話のように本当に小さな魚たちが固まって大きな魚に立ち向かうなんてことはあるんですか?? | 大きな魚に立ち向かうことはありませんが、群れでいる方が逃げる時に有利だと考えられています。 |
うっちゃんさん 8/4up |
漫画でイルカは元々陸の生き物で哺乳類だと書いてありました。どうして海の生き物になったんですか? | 豊富なエサ資源や、重力に制限されることなく大型化できるなど、有利なことが考えられます。 |
ずんどこきよちゃんさん 8/4up |
生きたままのイワシは水から揚げるとすぐ死んでしまうなど、漢字のつくりにも弱がつくくらい弱い魚だと思うのですが、どうやって搬送したり飼育しているのですか?なぜ死なせずに運べるのでしょう。 | 水と一緒に運んでいます。海のいけすから輸送トラックの水槽に運ぶ時も、トラックから水族館の水槽に入れる時も海水の入ったバケツで運びます。 トラックの詳細はこちら > 活魚輸送車 |
くるみんさん 8/3up |
私はとても海の生き物が大好きです。特に、カワウソが大好きです。私が最近、気になる生き物がいます。それは、アザラシです。なぜ、マリンピア日本海へいくと、水槽に対し、垂直に立つようにしているのですか?凄く気になります。目が合うかな?と覗いても、目は合いません。でも、気持ち良さそうに浮かんでます。空を見てるのかな?とか、何を考えてるのかな?とか気になります。教えて下さい。ちなみに、アザラシは、うんちは、どこでするのですか?まさか、その時に、していたりして…。 | アザラシが垂直に立つように浮かぶのは、元々の習性です。この姿勢は水面上の周囲の様子を見渡しやすく、外敵の接近などをより早く察知するのに役立つと考えられます。また、うんちは水中でも陸上でもします。 |
柴野三四郎さん 8/3up |
魚を釣って、魚が小さかったときに海に返そうと思いますが、魚は人間の体温でも火傷して弱ってしまうとのことですが、どうやってさわって逃がせば良いでしょうか? | できるだけ魚の体は触らないように、糸と釣り針だけを持って、魚の口から針を外すようにします。水族館で飼うために釣る際も、このようにしています。 |
沙羅さん 8/3up |
質問です。海水浴シーズンがやって来ましたが新潟県の海岸で楽しむ際に気をつける事を改めて教えて下さい。特に、海中生物で 毒があるから触るなとか食べてはいけないとかなど。 | 新潟の海水浴で最も気をつける生物はアンドンクラゲです。刺されるとミミズ腫れのようになり痛みも強いです。刺されない方法は肌の露出を減らすことで、レギンスやラッシュガードを着用するのが効果的です。。 |
げんのほしさん 8/2up |
子どもが水族館が好きでマリンピア日本海に遊びに行くことがあります。子どもから浜辺ではどんなカニが見れるのか、どうしたら見れるのかと聞かれることがあります。新潟の浜辺で見れるカニの種類や見つけ方を教えて下さい。 | スナガニは砂浜に巣穴を掘って中に潜んでいます。時々出てくるので静かに観察してみましょう。消波ブロックの隙間にはイワガニが見られます。 |
ひまわりさん 8/2up |
サファリパークでもナイトサファリで夜の動物たちを見るのがあるけど水族館の魚たちは夜どんな感じなのかしりたいです。昼間とはやっぱり動きとか違いますか? | 多くの魚が夜は眠ります。水槽の照明を消すと砂に潜ったり、サンゴの隙間に隠れて眠る種類もいます。 |
たいまーちんさん 8/2up |
水族館のラッコの数が減少していますが、繁殖が難しいのですか?それはどうしてでしょう?マリンピアではみられなくなってしまったので今でも寂しいです。 | ラッコは野生から連れてきた世代や、その次の世代くらいまでは旺盛に繁殖しますが、それ以降の世代になると、繁殖能力が極端に低下します。原因として、野生下で食べている食物に含まれる微量な栄養素の不足や、飼育環境などが考えられていますが、はっきりとしたことは分かっていません。 |
エキスさん 8/1up |
九州で魚釣りをしていたときにバリって魚を触っちゃいけないと言われましたが、刺されると死んじゃいますか? | 九州でバリと呼ばれる魚はアイゴのようですが、アイゴは背ビレ、腹ビレ、尻ビレの棘(きょく)に毒があります。死ぬほどの強毒ではないですが、刺されると長時間、強い痛みがあるようです。新潟でも釣れることがあるので、注意が必要です。 |
ハルちゃんさん 8/1up |
わが家には、小6の息子が居ます。息子に替わって質問します。同じ水槽にサメが居るのに小さい魚が食べられたりしないのですか? | サメにも様々な種類がいて、小さい魚と一緒のサメは、海底で餌を探すタイプの種類を入れています。同居の魚が食べられることはありません。 |
にゃんにゃこさん 8/1up |
海の生き物で色が派手な生き物と地味な色な生き物とあるのは何か理由がありますか?よろしくお願いします。 | 生息環境などにより様々な理由があります。現在開催中の企画展示「魚の色」で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。 |
いずこさん 7/24OA |
マリンピアでは、カマイルカとバンドウイルカが仲良く同じプールにいますが、自然界でも一緒にいる事が有るのですか? | 餌を求めて魚がたくさんいるところに集まるので、一緒になることがあるようです。東港で釣りをしているとき、混ざった群れを見たことがあります。 |
さっくんさん 7/24OA |
他のサメにはギザギザの歯があるのに、ジンベエザメにはどうして歯がないんですか? | ジンベイザメにも細かい歯があります。小魚など小さなエサを吸い込んだ時、逃げないように引っ掛けるためについているのでは。 |
かなむくんさん 7/24OA |
深海の生物がよく上がってきてるけど行ったりきたりできるのか知りたい。もしもできるなら水圧の変化とか大丈夫なのか知りたい。水族館に深海のいきものがいるけど水槽はどうなっているのか知りたい。 | 戻れるものもいます。気圧の変化で浮袋が膨張してしまうとなかなか難しいと思います。 ホテイウオなど産卵のために上がってくるものもいます。多分ゆっくりとあがって来るのでしょう。 一方カツオやマグロは浮袋を退化させているので、深いところと浅いところを高速で移動することが出来ます。 マリンピアでは水圧を調節している展示水槽はありません。傷まず採集できた生物を、深海と同じ低水温の水槽で飼育しています。一番低い温度で1℃くらいです。 |
ちーちゃんさん 7/25OA |
マリンピア日本海は大好きで、子供と良く行きます。イルカショーが迫力があって、イルカが可愛くて大好きです!質問があります。イルカショーのイルカはすごく元気ですが、体調が悪い時はどんな症状が出るんですか?動物用の体温計はあるんですか?知りたいです! | 発熱したり、食欲がなくなったりします。具合が悪いときは休ませて、投薬をしたりします。 体温計は、動物専用のものではなく、温度センサーのついたプローブという電線のような細長い道具を使って検温します。 体温計を入れられることに慣れるよう、トレーニングをしています。イルカの体温はほぼヒトと同じです。 |
ひよこタイガーさん 7/25OA |
カワウソについて質問です。現在、ペットで人気のカワウソですが、何が原因でニホンカワウソは絶滅したのでしょうか?また、南区に獺ヶ通(うすがどおり)という地名があり、そこには昔沢山のカワウソがいたと地元の方から聞いたことがありますが新潟県にも野生のカワウソはいたのでしょうか?よろしくお願いします。 | 絶滅は毛皮目的の乱獲や、開発による生息環境の悪化が原因と言われています。 「獺ヶ通」は、現地の標識や神社の鳥居に表示があります。 ニホンカワウソは日本中にいたといわれているので、沢山いたのでしょう。 いつまで見られたのかはわかりません。近所の方に聞いてみましたが、見たことのある人はいませんでした。 |
とよきさん 7/25OA |
水族館の閉館後に興味があります。飼育員さんたちには夜間勤務はあるのでしょうか?もしあれば一夜に何人で勤務しますか?それと閉館後や夜間はどんな飼育をして生き物たちと過ごしているか教えていただけると嬉しいです! | 夜間は勤務していません。ただし、イルカの出産など特別な観察が必要なときは夜勤をする場合があります。 暗くなると活発になる生物はビーバーなど。逆に夜になると砂に潜り休む魚もいます。 |
みさきさん 7/26OA |
大きな生き物は海から水族館までどうやって運んでるのか気になります! | トドは専用の檻を使いトラックで移送、クレーンで吊って搬入します。 イルカは専用の担架に乗せて、水をかけ乾かないようにしながら運びます。 魚類は小さいうちに搬入し、水族館で育てて大きくするのが理想です。 日本海大水槽を泳ぐ大きなホシエイも最初は50cmくらいでした。 |
さぽさん 7/26OA |
息子2歳は亀が好きです!亀はなんで甲羅を持ってるのですか?亀は脱皮すると聞いたことがあるんですが、海で脱皮するとその甲羅はどこに行くんですか?食べられちゃうのかなぁ? | 爬虫類なので脱皮して大きくなります。甲羅ごとむけるのではなく甲羅の表面が剥げていきます。 甲羅の硬さは種によりますがミシシッピアカミミガメはワニのいる環境に生息しているのでワニに噛まれても耐えられる硬さを持っていると言われています。日本の亀の甲羅はおそらくもっと弱いです。 |
はるっきーさん 7/26OA |
チンアナゴはなんでずっと潜っているのか知りたいです。 | 隠れるためです。餌を探すときと排泄する時出てきます。エサを探すときは水の流れてくる方向に頭を向けて、流れてくるエサを待っています。排泄する時は、下の方にある肛門まで出して排泄します。 |
みさきさん 7/27OA |
水族館で展示する魚の種類はどのように決めているのですか?場所によって違う魚が展示されていて気になりました。 | 水槽ごとに展示テーマがあり、それに合わせた種類を展示しています。 |
えりんさん 7/27OA |
昔金魚を飼っていたのですが、金魚や魚は素手で触ると火傷すると言われていました。マリンピアにはふれあいコーナーがありますが、そこにいるヒトデやナマコなどの生き物は素手で触っても平気なのでしょうか。 | 「磯の体験水槽」では、生き物は水の中でやさしくさわってください。中の生きものは時々交替してリフレッシュしています。 |
うさちんさん 7/27OA |
ビーチコーミングが趣味で、時折海岸で貝殻やシーグラスを拾って楽しんでいますが、下越と中越の海岸では。拾える貝の種類が違う気がします。特に出雲崎町の海岸に行くと、「タカラガイ」の貝殻が多い気がしますが、これはやはり水温や海流の違いなのでしょうか?私の自宅近くの新潟市西区の浜では、今までタカラガイを見た事がありません。新潟県の海は冷たいというイメージがありましたが、場所によっては海水温が高かったりするのでしょうか?気になっています。 | 水温や海流の違いよりは、砂浜か岩礁かの違いが関係しています。タカラガイは岩礁性なので(放送では誤って「砂浜の貝」といってしまいました。訂正します。)出雲崎で多く見られますが、砂浜海岸に消波ブロックがあると岩礁性の貝が見られることがあります。 |
トドが妊娠しています (2023年7月2日に無事出産しました)
マリンサファリで展示中のトド「パール」が妊娠しています。
出産予定は6月上旬から7月下旬です。
今回は雌雄いずれも初繁殖です。
動物の状態によっては、給餌解説の中止や、サファリの観覧制限をする場合があります。
ご理解をお願いいたします。
●個体情報
<種名>トド Eumetopias jubatus
<母>愛称 パール
2011年6月15日マリンピア日本海生まれ
母 ナーシ(2017年死亡)
父 タケ(2019年死亡)
<父>愛称 テツ
2016年7月10日伊勢シーパラダイス生まれ
2020年12月伊勢シーパラダイスから搬入
「海の生き物なんでも相談室」回答集2024
※質問受付は終了しています。
毎年恒例、マリンピア日本海「海の生き物なんでも相談室」
今年は7/12~8/2 BSN新潟放送「高橋なんぐの金曜天国」にて開設しました。
番組内では1日につき2~3問を厳選して回答しましたが、その他にもたくさんの質問をいただいておりますので
8/5~9の間、さらに1日3問ずつピックアップして掲載いたします。
8月はこのあともBSNラジオで生き物情報を発信します!
放送スケジュールはこちらからチェックしてください >2024夏ラジオ出演情報
更新日 | 番組ニックネーム | 質問 | マリンピア日本海の回答 |
7/12 放送 |
みおりんさん | 水族館にいる生き物は全部合わせると1日にどれくらいご飯を食べるのですか? | 200から300kgくらいです。主な餌はサバ、アジ、ホッケ、オキアミなどです。 |
7/12 放送 |
ちーさん | 水槽の水温は何度ですか? 個体によって変わりますか? |
個体によって様々です。例えばホッコクアカエビ(甘エビ、南蛮エビ)は1℃から2℃くらい。 熱帯性の魚では25℃くらいです。 |
7/12 放送 |
たこすかさん | 家で海水魚を飼育するときは人工海水を使いますが、水族館も人工海水を使っているのですか? | 他の水族館では使っている所もあるようですが、お金がかかるのでマリンピアでは使っていません。 海から汲み上げています。 |
7/19 放送 |
みおみなみんさん | 娘からの質問です。 水族館にいる海の生き物は、みんな海からきているんですか? 娘が、海から生き物を大きなバケツにいれてつれてきているのかな?と不思議に思っていました。 一体どうやって連れてきているのか、繁殖などはしたりするんですか?教えてほしいです。 |
展示生物は基本的に採集して集めます。 普通のバケツや大きな容器などを使って活魚輸送車まで運び、水族館まで輸送します。 成体を輸送、飼育するのが難しい種は卵から育てて展示する場合もあります。 水槽の中で繁殖している種もいます。 |
7/19 放送 |
たまむすびさん | 電気を作る、電気ウナギが不思議でなりません! そう思いませんか?電気を作る生き物ですよ! そしてあんなに凄い電気を発生させるのに、なぜ自分は感電しないでしょうか? |
生き物が微弱な電気を作るのは普通の現象です。 強い電気を作るデンキウナギは、脂肪層が絶縁体になっていて、自分は感電しない仕組みを持っています。 |
7/19 放送 |
そめのすけそめたろうさん | コブダイのコブには何が入っているのですか? ラクダのコブと同じですか? |
コブの中身は脂肪組織です。 メスからオスに性転換すると、コブが発達します。 下顎も脂肪組織が発達してふくらみます。 ラクダのコブのようにためた栄養分を利用するわけではないようです。 |
7/26 放送 |
かねつぐさん | マリンピア日本海の館内は広く、いつも綺麗だと思います。 お魚の水槽の清掃は、毎日しているのでしょうか? |
水槽によって違い、例えばサンゴなどを育てている水槽などでは光が強くガラスにコケがすぐ付くので、ほぼ毎日掃除します。光が強くない水槽なら1週間に1回くらいでも大丈夫です。 |
7/26 放送 |
ハニーブルーさん | ペンギンがたくさんいると思いますが、どうやって区別していますか? | 翼の付け根にタグと呼ばれる、個体ごとに色のパターンの違う腕輪を付けて見分けています。 |
7/26 放送 |
ちーちゃんさん | 高校生の娘からの質問です。 同じ水槽の中で、魚が魚を食べてしまう事はありますか? |
しょっちゅうではないですが、たまにあります。 日本海大水槽のカツオの仲間はイワシを食べますし、ホシエイがアジをガラス面に追い込んで食べているの見たことがあります。 その時はアジの骨が潰れるバキバキという音が水槽の外にいる私にも聞こえました。 |
8/2 放送 |
うっきーさん | 昔マリンピア日本海にウミガメがいた記憶があるのですが、これから飼育する予定はありますか? また、海の生物側から、水槽越しに人間は見えているのでしょうか? |
冬に低温で弱ったウミガメを保護した場合は、治療して回復させた後に、秋頃に海に帰します。 それまでの間、展示することがあります。 水槽の内側から外側を見ると正面だけはよく見えますが、斜め方向はアクリル内面が反射して見えにくくなります。 |
8/2 放送 |
ちりめんモンスターさん | 娘が水族館で働きたい、と先日マリンピアに行ったあとに言いました。 どうやったらなれますか? |
マリンピア日本海では、欠員が出ないと募集がありません。 募集する場合は、ホームページで案内します。 飼育職員は、飼育技術だけではなく、情報発信が大切な仕事のひとつです。 様々な科目を勉強して、広く知識を身につけられることをおすすめします。 |
8/2 放送 |
ビートルきよしさん | 水族館で展示する魚にも旬ってあるんですか? もしありましたら、春夏秋冬オススメの魚を教えてください。 |
春はシロウオやイトヨ、夏はアオリイカ、秋はサケ、冬はカワヤツメなどです。 深海生物は一年中採集できますが、表層水温の低い季節でないと弱ってしまうので、秋から春先にかけて採集します。 アンコウも一年中捕れますが、冬しか売れないので、それ以外の季節には出回りません。 |
8/5 回答 |
うっでぃさん | 4歳の娘から質問です。 「イルカやアザラシが食べた魚の骨は刺さらないの?」という素朴な質問です。確かに少しも刺さらないのか親の私も気になります。 |
イルカもアザラシも魚を丸呑みにするので、骨が刺さる確率は低そうですが、魚の体表にはヒレやトゲなどがありますので、それらが刺さる可能性はあります。 口の中や喉は日々の健康チェックで確認しますが、刺さっているのはほとんど見かけません。 |
8/5 回答 |
ちゃんみおのパパさん | 私はトドとセイウチの違いが分かりません。 見た目どんな違いがありますか? |
セイウチには長く大きな牙が生えていますが、トドは突出した長い牙は生えていません。 ひげの数もセイウチの方が多く生えています。 |
8/5 回答 |
かっくまさん | マリンピア日本海さんの主題歌のタイトルは何という曲ですか? | タイトルは「不思議だね。面白いね。」です。 オリジナルバージョンと Negiccoバージョンでお楽しみください。 |
8/6 回答 |
日がな 一日さん | 今年の干支“辰年”に因んで、?タツノオトシゴ?についての質問です。 ?タツノオトシゴ?はオスが子どもを産むという面白い魚ですよね。 どうして、オスが子どもを産むようになったのか?を教えて頂ければ、幸いです。 宜しくお願いいたします。 |
メスは体内で卵をつくるのに、エネルギーを大きく消費します。 そのためオスがメスから卵を受け取り、育児嚢で卵を育てることで、メスの負担を減らし、次の産卵に備えて体力の回復に専念させることができると考えられています。 |
8/6 回答 |
ひかりめだかさん | クラゲって死んだら溶けるって聞いたことあるんですが本当ですか? 不死とも聞きます。 どうなっているのかしりたいです!教えてほしいです!! |
クラゲは体の水分が多いため、死体は時間経過とともにドロドロに溶けるように腐っていきます。 特に海岸に打ち上げられたクラゲの腐敗は早く、次の日には液体のようになっていることもあります。 このことから「死んだら溶ける」と言われています。 不死と言われるクラゲはベニクラゲです。 クラゲは、卵→プラヌラ→ポリプ→ストロビラ→エフィラ→メテフィラ→成体と、姿かたちを変化させながら成長していくのですが、ベニクラゲでは成体がポリプに戻る現象が確認されており、不老不死のクラゲと呼ばれることがあります。 しかし、成体すべてがポリプに戻るわけではありませんし、捕食などで死ぬこともありますので、不死ではありません。 |
8/6 回答 |
あにとわらじさん | 水族館の職員の方はお一人で何種類くらいの生き物を担当されるのですか? また、定期的にローテーションで担当替えはあるのですか? もう一つ、夜間は誰か残っていますか? |
職員それぞれに担当エリアが振り分けられており、例えばイルカの担当であれば2~3種類のイルカを複数頭、魚類であれば水槽ごとに担当が決められているため水槽内の様々な魚を見る必要があります。 数年に一度担当エリアの異動があり、魚類からイルカ、イルカから魚類、更に話すと事務への異動もあります。 夜間は外部の警備の方が残り、職員は帰宅します。 |
8/7 回答 |
たかちゃんさん | 鯛の稚魚が生き残る確率を教えてください。 | 残念ながらわかりません。 自然界ではその年の産卵数、水温などの環境条件、捕食者の数などで生残率は変動します。 成熟したてのマダイでも一度に10万個以上の卵を産み、卵の数はマダイの体が大きくなるほど多くなる傾向にあるようです。 それだけの卵を産んでもマダイの全体量が大きく変動しないことを考えると、生き残る確率はとても小さいことは分かります。 |
8/7 回答 |
マロンプリンさん | 水族館の夜は照明など、どのようにしているのでしょうか? 海の生き物は人間と同じく、夜は眠るのでしょうか? |
自然界と同じように、一日のリズムをつけるため、基本的には消灯しています。 暗くなると、昼行性の生物は休息して、夜行性の生物は活動を始めます。 大水槽など高速で泳ぐ魚がいる水槽は、衝突防止のために少し照明を残します。 参考動画>YouTubeマリンピア日本海「閉館後の日本海大水槽」 |
8/7 回答 |
どぅーさんさん | マリンピアの行っている、あるいは行っていきたいSDGS(持続可能な社会実現のための目標)の取り組みがあったら、聞いてみたいです。お願いします。 | 水族館はそれ自体がSDGsであると考えています。 マリンピア日本海では、SDGsという言葉が生まれる前から次のような取り組みを行っています。 「環境や生物に関する学習機会の提供」「沿岸や内陸の生物調査と調査結果の情報発信」「里山の環境調査、希少種の生息調査」「国内外の動物園、水族館および研究機関との連携」 参考> 調査研究 自然や生物の情報を知ること、伝えることは、SDGsの基本的な入口ではないでしょうか。 |
8/8 回答 |
魚大好きさん | 館内で怪我や病気になった魚は治るまでどのように治療するのですか? | 魚のような水中にいてなおかつ周りの水温によって体温を変える動物は、水中から出したり、人肌で直接触れて治療すると大きなストレスがかかり、死に至ってしまいます。 展示水槽の他に、バックヤードに治療用の水槽があります。 病気や怪我が疑われる魚はその水槽に移動をして、水に溶ける薬を使用したり、餌に薬を混ぜて経口投与を行います。 |
8/8 回答 |
みみさん | 最近異常気象で海水温度が上昇してると聞きますが、 イルカの水槽や巨大水槽の水温も上がってると思います。 どのようにして、温度管理をしているのですか? 例えば毎朝巨大な氷を入れるとか?水槽自体冷蔵庫とか? |
大水槽は加熱冷却装置が付いており年中一定の水温が保てるようになっています。 イルカの水槽は、加熱はできますが冷却はできないので夏場はかなり水温が上がってしまいます。 そのためイルカ屋内プールは室内の気温を下げ、イルカが呼吸の際に吸い込む空気をできるだけ下げたり、屋根のあるプールにも気温が上がらないように扇風機で冷やした空気を送ったりと工夫しています。 またイルカは氷を口に入れるため、夏場は多めに与えたりします。 |
8/8 回答 |
バリバリカン説さん | イルカショーのイルカは幼い頃から技を教えるのですか? 何年くらいでショーに出れますか? |
イルカのトレーニングはまずは個体の健康を管理するために必要なことから行います。 例えば体のどこに触れてもじっとする、体温測定をさせるなどです。 また出産は屋内プールで行われるため、母親と一緒に他のプール(ショープールも含む)へ移動することをトレーニングします。 そしてあっちこっちいかずトレーナーの前にいること(定位)を教えます。 ショー中でご覧いただいているジャンプなどは、個体の状態を見ながら少しずつトレーニングします。 だいたい移動と定位ができるようになるとショーへは出場しています(誕生後約10ヶ月〜1年ぐらい)。 |
8/9回答 | とりささみさん | ウツボは海のギャングと言われていますが、マリンピアで見るといつも端っこでおとなしくしています。5歳の息子に「ウツボが他の魚を食べたりしないのかなぁ」と聞くと「食べないよ。ちゃんと餌もらってるんだから。」と言われました。餌をもらっていても小腹がすいて食べちゃうということはないのでしょうか。また、魚の種類によって餌の時間は違うのでしょうか。 | ウツボは基本的には岩陰でじっとしており、待ち伏せて餌を捕らえます。また水槽内では定期的に餌を与えていることもあり、他の魚を積極的に襲いに行くということはありません。 餌の時間はそれぞれ特に決まっていませんが、餌による水槽の濁りを軽減するためなど、閉館近くに与える傾向があります。 |
8/9回答 | タイガーペーニョさん | すいぞくかんで働いている人たちは、夜中も水族館にいるんですか? 水族館が休みの日は、どんなことをしているのですか? また夜もスタッフの方は誰かが泊まって仕事をしているのですか? |
基本的には閉館後30分後には退勤します。しかし、出産や水槽の不調などと言った生き物の生死に関わる大きなトラブル、企画展イベントなどの大掛かりな準備になると夜遅くまで残る場合があります。休館日は電力を止めて作業を行う機械設備の点検、水槽のレイアウトや展示生物のリニューアルをしています。 |
8/9回答 | にっくさん ふぇむとさん |
海の生き物は、深海に住んでる魚とかもいるなかで、なんで水族館の水槽で生きられるのか分からないです。 生き物ごとに、どういう環境をつくって飼育しているのか知りたいです。 気になっているので教えていただきたいのですが、深海の生物は圧力が違うと思うのですが水族館で展示される時は圧力はどうなっているのですか? 深海の生物は陸に近い所の圧力でも変わらずに生きていけるのでしょうか? |
水圧調整に対応した水槽は当館にはありませんが、それぞれの生物の生息域の水温をできる限り維持した水槽で飼育しています。また、水槽内のレイアウトや照明の明暗などにおいてもできる限り生息域に近づけてストレスを軽減するよう配慮しています。
生物の中には高水圧に適応した結果、高圧下でないと体を維持できない種がいると聞いたことがありますが、当館で展示している生物は、高圧の環境でなくとも問題なく飼育できる種のみです。圧力が問題になってくるのは深海から引きあげる時です。深海では高い水圧がかかっていますが、同時に生物の体内からも同じだけの圧力がかかっていますので、つぶされることはありません。しかし、急激に圧力の小さい浅い所に移動させてしまうと、種によっては体内のうきぶくろという浮力調整を行う器官が、深海と浅い所との圧力の変化に対応できず膨張してしまいます。その結果、内臓や眼が飛び出してしまうことがあります。当館では、魚を採集する時、できるだけゆっくりあげてくることで、圧力変化による弊害を起こさないよう努めています。また、膨張してしまった個体でも、再度一時的に圧力をかけたり、針で余分な空気を抜くことで治療できることもあります。 |
8/9回答 | Rくんママさん | 12歳息子からの質問です。 マリンピア日本海では、水槽が何個あり、どれくらいの水を1日使っているのですか。 |
展示水槽は60基くらいあります。育成用の小さい水槽を含めると200を超え、簡易的な容器を使用しているものも含めると350以上あります。 水は一日あたり、海水約1600~1800㎥、淡水約60㎥を使用しています。(日によって変動します) |
8/9回答 | もにょもにょ亭さん 校庭ペンギンさん |
何故お魚はエラ呼吸するのにクジラは背中で呼吸する生き物なんですか!? イラストで噴水のように潮を噴くクジラのイラストがありますが、あのように本物のクジラは、潮を噴くのでしょうか? (人間で言うと、鼻うがい?) |
クジラは哺乳類で肺呼吸を行います。クジラの仲間は頭の近くにある鼻を水面から出した一瞬に息を吐き空気を吸うという呼吸をします。イラストで見られる鯨の潮噴きは鼻の周りについた海水を呼吸時に飛ばす様子、また吐く息はクジラの体温と同じ温度で暖かいため周りの空気に冷やされ白く見えるなどの様子を表現したものだと思われます。 |
ハナミノカサゴ
ハナミノカサゴの幼魚(当時全長15cm程)が、飼育1年で全長30cm程に成長しました。
飼育開始時は切れて短くなっていた胸ビレも綺麗に再生し、幼魚期にあることが多い眼の上の皮弁も短くなりました。
暖流の旅ゾーン日本海西部水槽で展示しています。
育成中の様子はこちらからご覧ください。
▶ https://twitter.com/Marinepia_PR/status/1446360810238799874
産経新聞「飼育員日誌」連載中(新潟・長野・山梨県版)
産経新聞(新潟・長野・山梨県版)朝刊で、毎月第2・4土曜日「マリンピア日本海 飼育員日誌」を連載しています。
ぜひご覧ください。
<バックナンバー>
2020.04.11 「アクリルガラスの窓」
2020.04.25 「イルカの体温」
2020.05.09 「ビーバーのにおい」
2020.05.23 「イルカの体重測定」
2020.06.13 「クラゲの増やし方」
2020.06.27 「魚は飲み物?」
2020.07.11 「カマイルカの成長(歯)」
2020.07.25 「ゴマフアザラシの繁殖」
2020.08.15 「ペンギンの換羽」
2020.08.29 「カマイルカの舌」
2020.09.12 「チンアナゴの展示」
2020.09.26 「バイカルアザラシ」
2020.10.10 「コブダイ」
2020.10.24 「イルカの健康管理」
2020.11.14 「魚のウミヘビ」
2020.11.28 「ビーバーの餌」
2020.12.12 「ホンソメワケベラ」
2020.12.26 「カワウソ」
2021.01.09 「魚のヒレ」
2021.01.23 「シナイモツゴ」
2021.02.13 「アシカ・アザラシ」
2021.02.27 「アカテガニ」
2021.03.13 「イルカが出す音」
2021.03.27 「クロサンショウウオ」
2021.04.10 「動物の記録」
2021.04.24 「アカムツの繁殖」
2021.05.08 「小型ボートで近海調査と生物採集」
2021.05.29 「フンボルトペンギン」
2021.06.12 「動物の輸送容器」
2021.06.26 「飛ばないペンギン」
2021.07.10 「深海生物の展示」
2021.07.24 「アシカとアザラシ」
2021.08.14 「日本海のウミガメ」
2021.08.28 「ビーバーの尻尾」
2021.09.11 「ペンギンの鋭いくちばし」
2021.09.25 「クラゲの餌」
2021.10.09 「動物の体重測定」
2021.10.23 「サメとエイ」
2021.11.13 「魚の”脱皮”」
2021.11.27 「ウミガラスって?」
2021.12.11 「コシノハゼ」
2021.12.25 「クラゲの餌」
2022.01.08 「海水魚の採集」
2022.01.22 「サンゴの争い」
2022.02.12 「ハゼの生態」
2022.02.26 「ゴマフアザラシの個体識別」
2022.03.12 「アオリイカ」
2022.03.26 「鰭脚類の寝姿」
2022.04.09 「アミキカイウツボ」
2022.04.23 「コンペイトウの成長」
2022.05.14 「アカハライモリの成長」
2022.05.28 「クマノミの生態」
2022.06.11 「ウテナウミシダの構造」
2022.06.25 「海藻と海草」
2022.07.09 「イルカのメロン」
2022.07.23 「屋外展示にいがたフィールド」
2022.08.13 「イルカの音」
2022.08.27 「ペンギンの輸送」
2022.09.10 「「アカムツ」の由来」
2022.09.24 「動物の観察と健康管理」
2022.10.08 「毒のある魚」
2022.10.22 「イルカの睡眠」
2022.11.12 「両生類の餌」
2022.11.26 「フンボルトペンギンの卵」
2022.12.10 「エボシガイ」
2023.01.14 「アシカとアザラシ」
2023.01.28 「鯨類の首の骨」
2023.02.11 「魚の闘争」
2023.02.25 「大水槽の給餌」
2023.03.11 「クラゲと光合成」
2023.03.25 「タコの吸盤」
2023.04.07 「水槽掃除」
2023.04.22 「カマイルカの繁殖」
2023.05.13 「世界カワウソの日」
2023.05.27 「ホッコクアカエビ」
2023.06.10 「イルカの歯」
2023.06.24 「シロウ」
2023.07.08 「ペンギンの糞」
2023.07.22 「イルカのジャンプ」
2023.08.12 「ウミウシ」
2023.08.26 「イルカショーのハプニング」
2023.09.09 「ペンギン」
2023.09.23 「イルカの目」
2023.10.14 「ウケクチウグイ」
2023.10.28 「ウミガラスのヒナ」
2023.11.11 「骨格標本」
2023.11.25 「ウミガラス」
2023.12.09 「クラゲの水槽」
2023.12.23 「朝の清掃」
カマイルカの仔 公開(8/26~)
新潟市水族館マリンピア日本海で8月9日に生まれたカマイルカの仔を8月26日(金)から公開します。ぜひご覧ください。
●カマイルカの親仔 公開
期間:8月26日(金)から
会場:イルカ屋内プール
ご観覧にあたっては館内表示に従ってください。
2022年夏期 カマイルカの妊娠出産に関するお知らせ
※2022/8/9 出産しました。
当館で飼育展示中のカマイルカ1頭が妊娠しており、胎児の順調な成長により8月上旬の出産が見込まれています。
当館での妊娠例は4年連続、4例目となります。
つきましては、出産育仔管理のため、イルカ屋内プールの観覧制限、イルカショーの一時中止など運営上の措置を講じますので、お知らせいたします。
措置内容や期間等の詳細については、適宜お知らせする予定ですのでご理解、ご協力をお願いいたします。
●カマイルカに関する情報
・現在オス2、メス4の合計6頭を飼育。(他にハンドウイルカ メス3頭飼育中)
・妊娠個体は2015年2月15日にのとじま水族館より搬入した個体で、推定26歳。愛称:イッチ。
ニッチ(メス)、ジャック(オス)の母。
・妊娠は自然妊娠で、出産育仔はイルカ屋内プールで行う予定です。