みどころ情報

フンボルトペンギンを搬出しました

新潟市水族館マリンピア日本海では、種の保存を目的とした新たな血統による繁殖を目指し、3月31日に小諸市動物園へフンボルトペンギンを4羽搬出いたしましたのでお知らせいたします。

コトブキテッポウエビの巣作り (展示終了しました)

 

👆 「コトブキテッポウエビ」と「ハタタテネジリンボウ」は本館地下育成室で展示しています。

クロヘリメジロザメ展示のお知らせ


日本海大水槽にクロヘリメジロザメを展示しました。

クロヘリメジロザメのメスの幼魚を展示しました。
クロヘリメジロザメは、全世界の温帯に生息するメジロザメ科のサメです。日本海にも分布し、春から夏には、回遊してきた個体が新潟県で見られることもあります。
今回展示した個体は、全長1mほどですが、成長すると約3mの大きさになるといわれています。

海底を泳ぐアカムツの撮影に成功

海底を泳ぐアカムツの撮影に成功しました。

アクアマリンふくしま「ふくしま海洋科学館」と実施した共同研究により、新潟県新潟市西蒲区間瀬沖の水深150m付近で、海底を泳ぐアカムツを撮影することに成功しました。撮影には、アクアマリンふくしまが所有する水深300mまで潜航可能な水中探査機(ROV)を使用しました。

アカムツは、水深100~300m(成魚は主に200~300m)に生息するスズキ目ホタルジャコ科の魚で、高級魚「のどぐろ」として有名な魚です。新潟市水族館が面する佐渡海峡では、8月下旬から9月下旬にかけ、成魚の多くが水深100m付近まで移動してくることが分かっています。この時期のアカムツは生殖巣が発達した成熟個体が多く、移動は産卵のためと考えられています。

本調査は、謎の多い本種の生態を探り、飼育下で困難となっている繁殖行動のきっかけを見つけることなどを目的として、成魚が浅い海域に移動する8月下旬~9月下旬に、2015年から毎年実施してきました。これまでに調査した水深は、102~208mで、今までに知られていなかった生物の天然海域での生態などが多数確認されています。撮影された生物は約55種に上りますが、過去3回の調査では目的としたアカムツの撮影に成功できておらず、本種の繁殖生態の解明には至っていませんでした。

今回の調査は、これまで同様に、浅い海域に移動する8月下旬(2019年8月26日)に実施しました。水深125~187mをくまなく調査した結果、水深150m付近の砂泥底で、幼魚(水深152m)と成魚(水深154m)の2個体を撮影でき、本種が天然海域で生息している様子を確認することができました。映像から、海底から近い場所に定位し、活発な遊泳をしないことが明らかとなり、水槽内での行動と同じであることが確認されました。その他、幼魚期の生息水深や本種の好む底質などが分かり、生態を知るうえで、とても貴重な情報を得ることができました。

今回撮影された映像や調査によって得られた情報等は、当館で来年開催予定の開館30周年記念企画の中で公開展示いたします。

尚、2018年までに撮影された映像は、本館1階の体験・学習ゾーンにある「アクアラボ」で公開中です。

アカムツ 推定2歳齢以上

アカムツ 推定11か月齢

 

 

カマイルカの仔 ぐんぐん成長中!

2019.11.1UP!
カマイルカの誕生後、これまでに見られた変化をご紹介しています。
今回は「母がいない!隣のプールへの道のり」です。

つい最近まで、ある場所へ母親が行くと、仔がついて行けずにオロオロしていました。その場所というのが…隣のプールです。
イルカの飼育施設は屋外のドルフィンスタジアムと屋内プールの間に2つのプールがあります。4つのプールは一列に並んでいて、その間は幅と深さが約1.5mの短い水路でつながっています。健康チェックをするために母親を隣のプールへ連れて行くと、仔はついて行くことができず、水路の入口近くをウロウロと泳ぎ回っていました。
急に狭くなる水路に抵抗があるようですが、ドルフィンスタジアムの広いプールに行くために、いずれは通らなければならない道です。母親について行ければベストでしたが、ここからはトレーニングを通して慣れてもらいます。
近頃仔は母親が隣のプールに行くことに少し慣れ、オロオロしないでトレーナーの前にいます。ただ母親とともにトレーナーが促しても、水路を通る気配はなく、隣のプールへの道のりはまだ遠そうです。

10月30日 トレーナーに注目して顔を上げる様子

2019.10.25UP!
今回は「母と仔の関係」に注目しました。

誕生直後、母親は仔に常に寄り添っていました。泳ぎの不安定な仔がこの時期大きなケガもなく過ごせたのは、仔がぶつからないように母親がうまく誘導したおかげです。
生後10日ごろから、母親は仔をすぐ後方から眺め、仔は小刻みに方向を変えながらグルグルと泳ぐ行動をするようになりました。その様子はあたかも泳ぎのトレーニングをさせているようでした。この頃から2頭が離れて泳ぐ時間が増えてきました。
最近は泳ぎが上達した仔が母親の目の前をグルグル泳いだり、わざと(?)頭の上に乗っかったりした後、追いかけてもらっているような行動が見られます。仔が前で母親が後ろについて泳ぐ意味合いも変わってきているようです。
それでも仔は激しく泳いだ後は母親の傍にぴったりと寄り添い、目を閉じてゆっくり泳いでいるので、泳ぎながら休む時はまだまだ隣がいいようです。
もうひとつ垢こすりも上達しています。普段イルカは皮膚から出る垢をイルカ同士体をこすりあって落とす行動が見られます。仔も今までは母親に体を擦ってもらっていました。この頃は観覧通路のアクリルガラスの下やステージの出っ張りに自分で体を擦りつける様子も見られています。

9月4日 母親が仔の体を擦る様子

 

2019.10.12
今回は「エサとトレーニング」に注目しました。

今月に入り少しずつ餌の量や形を変えています。今はサバを小さく切ったものと、イカナゴを細く切ったものを与えています。今月末には1日あたり250〜300gぐらい食べるように体調を見ながら少しずつ増やしていく計画です。
仔は笛が吹かれることと餌がもらえることを少しずつ関連付けられるようになってきました。そのため笛を吹くと顔を上げる行動が出ています。上アゴの歯は吻先部分を除き生えてきたので、噛まれると痛いです。口を開けないと餌は与えられませんが、カマイルカの歯は鋭いのでいつもパクパク来られるのは困ります。口を閉じる行動を増やしながら餌を与えるトレーニングは難しいところです。

口を開けるトレーニングの様子

口を閉じるトレーニングの様子

 

2019.9.26
7月29日のカマイルカの出産はマリンピア日本海初の出来事でした。誕生からまもなく2か月、これまでに見られた変化をご紹介します。

写真① 舌を出すカマイルカ仔

【写真①】 舌を出すカマイルカ仔。

【しっかり泳ぐ】
生まれた直後の仔は方向転換もおぼつかず、母親は壁に仔がぶつからないよう昼夜問わずにぴったりと寄り添っていました。仔の泳ぎがしっかりしてくるにつれて、母親の誘導は徐々になくなり、今は2頭が離れている時間も多くなっています。最近の仔は母親の行動を真似た逆立ちや立ち泳ぎ、ジャンプなどいろいろな動きをしています。
水底で鼻から出したエアーを水面に上がってしまう前に口でキャッチするなど、遊んでいると思われる行動も出ています。

【ぐんぐん成長】
生まれて1ヶ月頃からトレーナーや餌に慣らすトレーニングを行っています。毎回ショーの片づけを終えたタイミングで母親にエサを与えていますが、その横で別のトレーナーが仔にもエサのサバを与えています。食べさせている量は1日あたり30~50グラムとごくわずか。どれくらい消化できるか不安なので、増量は少しずつです。2か月で体がぐんと大きくなりましたが、栄養の大半を母乳からもらう期間はまだ続きます。
授乳の時、仔は口先と舌も使って吸い付きます。舌の動きを見ると、吸盤のように押し当てて使っているようです。【写真①】は口から舌をぺろりと出した一瞬ですが、舌がこれだけ動くのは仔イルカならでは。舌のふちにヒダがあるのも特徴的です【写真②】。成獣の舌【写真③】と比べてみてください。
ちなみに母親のエサは1日11㎏!通常は7㎏ですが、授乳期間はエサもたっぷりです。

 

写真② カマイルカ仔の舌

【写真②】 カマイルカ仔の舌はふちにヒダがあります。

写真③ カマイルカ成獣の舌

【写真③】 カマイルカ成獣の舌。成長すると舌は厚くなりヒダはなくなります。

マイワシ展示のお知らせ


日本海大水槽にマイワシ約3,500個体を展示しました。
大きな群れが形成されています。色々な形に変わる群れの動きは見応えがあります。
大水槽前のベンチに腰掛けて、ゆっくりとご覧ください。

2021年生まれのカマイルカ 愛称決定!

2021年に生まれたカマイルカの愛称が【サチ】に決定しました!

応募総数1750通の中からスタッフが選びました。

たくさんのご応募ありがとうございました。

ドルフィンスタジアムでじっくり観察してください!

ワカメが大きく成長しています

ワカメ

本館地下「対馬海峡を越えて」コーナー「新潟水槽」のワカメが大きく成長しています。
ワカメは、褐藻綱コンブ目チガイソ科の海藻で、海中に生えている時は褐色をしています。
この水槽のワカメは季節外れで、実は、夏には見られない海藻です。ワカメは、11月頃に発芽し、3月頃に大きく成長する冬の時期に見られる海藻なのです。
新潟水槽でワカメが見られる秘密は、水槽の中に大型の波と流れを作る装置と光合成するための波長を含んだ育成用の照明が設置され、夏でもワカメの成長する時期と同じ水温約15℃に設定しているからです。
生きているワカメが何色をしているのか?新潟水槽で確かめてみませんか。

本館地下「対馬海峡を越えて」コーナー「新潟水槽」


コラム「食卓に上がるワカメが緑色をしている理由」

ワカメを含む褐藻は、緑色の光合成色素クロロフィルa、橙色のフコキサンチンを多くもち、これらが混ざることで褐色に見えています。フコキサンチンは熱を加えるとタンパク質との結合が切れ、黄色の色素に変化します。茹でたワカメが緑色に変化する理由は、クロロフィルaが熱を加えても変化せず,緑色と黄色の色素が混ざり、緑色に見えるようになるためです。

「潮風の風景」ゾーン「砂泥底」水槽に、アカムツの幼魚を展示しました。

本館エントランス「潮風の風景」ゾーン「砂泥底」水槽に、アカムツの幼魚を展示しました。
展示した個体は、昨年の9月に人工授精でふ化させ、育成した個体です。

幼魚は、体側の横縞が明瞭で、腹ビレが黒色、他のヒレは透明で、背ビレの縁に黒色の斑紋があるなど、成魚とは体色や模様が異なります。

幼魚の展示は珍しく、国内で見られるのは当館だけです。
この機会に、幼魚と成魚の違いを観察してください。

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