みどころ情報
深海魚ハツメを展示しました (展示終了しました)
先日水深約200mから採集したハツメを展示しました。
当館での展示は3回目となりますが、採集後のケアの難しさから過去2回は長期の展示に課題がありました。今回は表層水温が低く、浅い海域に来る時期を選んで採集できたため、水温や水圧によるダメージが少なく、今までとは比較にならないくらい良好な状態で飼育できました。展示したのは17尾で、希少なハツメの複数展示が実現しました。
ハツメはオスとメスで形態が異なり、オスはメスよりも小さく、頭部や眼が大きいことなどで見分けられます。また、オスとメスでは体色も異なり、オスは成長して体が大きくなると黄色くなります。このような性別によって外見が異なる現象を性的二型(せいてきにけい)といいます。メバル類で体色の性的二型が知られているのはハツメだけです。
展示した個体には、オスとメスがいます。外見の違いからオスとメスを探してみてはいかがでしょうか。
暖流の旅ゾーン、日本海固有水コーナーでご覧いただけます。
いきもの情報(コブダイ)
日本海大水槽に「コブダイ(オス)」を展示していますのでお知らせします。
◆コブダイSemicossyphus reticulatus(スズキ目ベラ科コブダイ属)
コブダイは、全長80cmほどまで成長する魚で、全身は赤色、オスの成魚では頭部が大きく張り出しコブがついているように見えるのが特徴です。
昨年末に寺泊で採集された個体で、日本海大水槽の浅場で展示しています。
当館では久しぶりの立派なオス個体の展示となりますので、この機会にぜひご覧ください。
コブダイは、「日本海大水槽」のほか、対馬海峡を越えてコーナーの「新潟の岩礁水槽」、黒潮洗う太平洋岸コーナーの「太平洋沿岸水槽」でも見られます。
いきもの情報(ハツメの採集)
新潟沿岸の深海魚「ハツメ」の採集を行いました。
◆ハツメ Sebastes owstoni(スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属)
新潟県沖の深海でハツメの採集をおこないました。
ハツメは水深200m付近に生息しているメバル属の魚で、細長い体形と深海に生息する種としては珍しい黄色い体色が特徴的です。
本種の採集には昨年も挑戦しましたが、エサを食べるまでに回復できたのは1個体だけでした。今回は13個体が生存し、半数がすでにエサを食べ始めています。
昨年は水深230~270mでの採集となりましたが、今回は少し浅い水深180~200mで採集できたことがダメージの軽減につながったものと思われます。
飼育例が少ないハツメの複数展示に向けて、現在予備水槽で回復中です。
ゴマフアザラシが誕生しました!すごいスピードで成長中!
4月1日にゴマフアザラシが生まれました。
マリンサファリ-ひれあしの入り江- にて公開しています。
毎日いっぱい母乳を飲み、体重が1日1kg以上増えるという猛スピードで成長していましたが、4/19から体重の増加が止まり、換毛が始まりました。
4/22にはほぼ換毛が終了し、ゴマフアザラシらしい模様になりました。
5/6から小スペースに移動しました。餌の魚を食べる練習をしています。

2018.4.22撮影
あっという間に換毛しました。
1.出産日時 4月1日(日) 未明
2.生まれたゴマフアザラシについて
☆性別:オス
☆体重:8.4kg(4月2日 15:00測定)
☆母親:サラ (2010年3月28日 のとじま水族館生まれ、8歳)
☆父親:テル (2011年3月7日 海響館生まれ、7歳)
3.出産場所および展示公開場所
「マリンサファリ-ひれあしの入り江-」(公開スペース)
いきもの情報(佐渡の深海:サラサベッコウタマガイ)
佐渡の深海コーナーに、「サラサベッコウタマガイ」を展示しました。
◆サラサベッコウタマガイ Onchidiopsis nihonkaiensis
(新生腹足目ハナヅトガイ科Onchidiopsis属)
本種は、1993年に当館の採集活動で佐渡市両津湾の水深400〜500mからエビカゴ漁により新種発見されました。
両津湾の他には、富山湾と北海道八雲町沖でしか確認されていません。
巻貝ですが、ごく薄い透明な貝殻を体内に持っていて、体の外側から貝殻を見ることはできません。
佐渡漁業組合両津支所の協力により、本種を7年ぶりに展示することができました。
佐渡市弾崎沖水深700mから採集された個体です。
ぜひ、この機会にご覧下さい。
ゴマフアザラシがやってきました
男鹿水族館GAO(秋田県男鹿市)よりゴマフアザラシがやってきました。
9/30(木)よりマリンサファリで一般公開しています。
ぜひ、ご覧ください。
ゴマフアザラシ 愛称「きなこ」メス
2017年4月19日 男鹿水族館GAOうまれ
母親:こまち 父親:ゴクウ
GAO初の人工哺育での育成個体
ペンギンのタグを交換しました
9月27日にフンボルトペンギンのタグ(腕輪)を交換しました。
フンボルトペンギンは2016年末現在、国内では80園館にて1851個体が飼育されています。
当館の飼育数は71個体と80園館中4番目に多い飼育数となっていますが、フンボルトペンギンは野生下では絶滅危惧種であり、野生から新しい個体を導入することはできません。
そのため、日本動物園水族館協会(JAZA)が中心となり国内血統登録台帳を作成し、近親交配の防止や繁殖技術の向上に取り組んでいます。
このように血統の管理を行うためには個体識別が重要となってきます。
当館では、体内にマイクロチップを埋め込み正確な個体識別を行うとともに、一見して個体識別できるように翼の付け根に管理用のタグ(腕輪)をつけています。
このタグは劣化するため、1年に1回、秋季に全個体のタグを交換しています。
イワトビペンギンの近況をお知らせします
老齢によるケアのため2017年7月に展示を終了し、バックヤードにて飼育しているミナミイワトビペンギンの近況をお知らせします。
毎年9月から10月の涼しくなったころに羽根が生え変わりますが、今年も無事に換羽が終わりました。
現在はフンボルトペンギンの幼鳥とともにバックヤードエリアにて活発に生活しています。
※フンボルトペンギンの幼鳥はデビュー前の個体で現在給餌訓練中です。