みどころ情報
さかなクンからいただいたイシガキフグを展示しています (展示終了しました)
さかなクンより寄贈されたイシガキフグ2個体を展示しました。
展示したイシガキフグは、千葉県館山市の定置網に入り、さかなクンのフィッシュハウスでケアされた個体です。
しばらく予備水槽で様子を見ていましたが、環境にも慣れ、健康状態にも問題はないようなので展示を開始しました。
イシガキフグは、マリンピア日本海では1990年開館以来初めての展示となります。
イシガキフグ 愛称のほほんちゃん
さかなクン画 のほほんちゃん
イシガキフグ 愛称ピーちゃん
さかなクン画 ピーちゃん
イシガキフグはハリセンボン科ですが、体表にある多数の棘は太くて短く、ハリセンボンのように棘を立てることはできません。
イシガキフグは、対馬海峡を越えてコーナーの「トカラ列島の海」水槽で展示をしています。
ペンギンのタグを交換しました
10月2日にフンボルトペンギンのタグ(腕輪)を交換しました。
タグ交換作業の様子
健康管理のため体重計測も実施
フンボルトペンギンは2017年末現在、国内では80園館にて1855個体が飼育されています。
当館の飼育数は71個体と80園館中4番目に多い飼育数となっていますが、野⽣のフンボルトペンギンは絶滅危惧種であり、新しく野⽣個体を導⼊することはできません。
交換用タグ
そのため、日本動物園水族館協会
(JAZA)が中心となり国内血統登録台帳を作成し、近親交配の防止や繁殖技術の向上に取り組んでいます。
このように血統の管理を行うためには個体識別が重要です。
当館では、体内にマイクロチップを埋め込み正確な個体識別を行うとともに、一見して個体識別できるように翼の付け根に管理用のタグ(腕輪)をつけています。
このタグは劣化するため、1年に1回、秋季に全個体のタグを交換しています。
「ヨイチの成長記録」を新設しました
「ヨイチの成長記録」を新設しました!
マリンサファリの地下通路に2018年4月1日に誕生したゴマフアザラシ「ヨイチ」の成長記録を新設しました。
授乳中の動画や換毛の写真・現在の体重などを紹介しています。ぜひご覧ください。

いきもの情報(スズメダイ)
日本海大水槽に「スズメダイ」を展示していますのでお知らせします。
スズメダイ
◆スズメダイChromis notatus(スズキ目スズメダイ科スズメダイ属)
「日本海大水槽」にスズメダイ約900尾を展示しました。
のとじま臨海公園水族館
スズメダイは全長約15cmまで成長する魚で、背ビレ後方に白色斑があるのが特徴です。スズメダイ科魚類は世界に約300種、日本近海に約90種が生息しています。多くは熱帯性で、新潟県に分布しているのは、スズメダイ・ソラスズメダイ・オヤビッチャの3種のみです。しかし、これら3種のうち越冬できるのはスズメダイだけです。
輸送車から取り出す様子
岩礁域を好み、大群で行動します。展示した個体は約10㎝の若魚で、
日本海大水槽の岩礁を模した岩の付近で群泳している様子が観察できます。
いきもの情報(キンメダイ) (展示終了しました)
キンメダイを展示しました。

活魚輸送車に積込する様子
キンメダイは水深200~800mに生息している深海魚で、日本近海の主な生息地は太平洋沿岸です。日本海にも生息していて、新潟県での記録もありますが、マリンピア日本海では、まだ新潟県産キンメダイを確認できていません。
キンメダイは、暗中での生活に適応した眼を持っています。キンメダイの眼はタペータムという網膜を通過した光を反射させる構造をしています。このタペータムに光が反射すると眼が金色に光って見えます。この金色に光る眼が和名の由来といわれています。
キンメダイ
キンメダイは死亡すると全身が赤くなるため、真っ赤な魚のイメージがあると思います。しかし、水槽を泳いでいる魚の体色は、背側は赤色、腹側に向かうと銀色をしています。このような色彩をカウンターシェーディングといい、周囲に体を溶け込ませる効果があるといわれています。生きている魚をじっくり観察すると、生物の環境への適応に気付くことができると思います。
キンメダイは飼育が難しく、展示している水族館は多くありません。輸送も難しいので、特に生息地から遠い日本海側の水族館での展示例はほとんどありません。
今回は、東海大学海洋科学博物館から譲り受けた静岡県産「キンメダイ」を、8時間かけて輸送しました。当館では、独自設計の活魚輸送車を所有しているため、遠く離れた太平洋の深海魚も紹介することができています。
暖流の旅ゾーン黒潮洗う太平洋岸コーナーでご覧いただけます。
いきもの情報(ハツメの採集)
新潟沿岸の深海魚「ハツメ」の採集を行いました。
予備水槽のハツメ
◆ハツメ Sebastes owstoni(スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属)
新潟県沖の深海でハツメの採集をおこないました。
ハツメは水深200m付近に生息しているメバル属の魚で、細長い体形と深海に生息する種としては珍しい黄色い体色が特徴的です。
本種の採集には昨年も挑戦しましたが、エサを食べるまでに回復できたのは1個体だけでした。今回は13個体が生存し、半数がすでにエサを食べ始めています。
昨年は水深230~270mでの採集となりましたが、今回は少し浅い水深180~200mで採集できたことがダメージの軽減につながったものと思われます。
採集直後のハツメ
飼育例が少ないハツメの複数展示に向けて、現在予備水槽で回復中です。








