◆イルカの健康管理:訓練により健康管理のための行動を「条件付け」ます |
展示課 鶴巻博之 |
ハンドウイルカは体重200-300kgの水生の大型哺乳動物です。たとえプールのような比較的狭い水域でも、泳いでいるイルカを安全に捕まえるのは困難であり、仮に網を用いても、動物、人ともに溺れてしまう危険性があります。またプールの水を抜いてしまう方法もありますが、イルカが興奮により暴れて自分自身や周りの人を傷つけてしまうことがあります。これらの危険を避け、水生種であるイルカを安全かつ健康に飼育するには健康管理のための行動訓練がとても重要です。 イルカの訓練には、「オペラント条件付け」という行動形成法を用います。ショーの種目を作り出すだけでなく、イルカの健康管理にも同様の行動訓練が応用されます。体温測定や体重測定、呼気、胃液、血液、便、尿の検査、心電計センサーの装着、薬剤の注射などを安全に行なうために、それぞれ特定の姿勢を維持する訓練を行ないます。 |
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